何から始めればいいか分からなかったJ-クレジットの創出。Carbon EXの伴走で、戸建て事業でも創出できる確信を得られた
株式会社陽幸
株式会社陽幸 専務 田中様
課題
- 戸建て住宅中心の事業ではJ-クレジット創出は難しいという先入観があり、具体的な検討に踏み出せなかった
- J-クレジット創出に向けた進め方が分からず、自社事業に当てはめた実務イメージを描けなかった
- 担当者に専門知識がないうえに、工数の確保が難しく、日常業務と並行して創出業務を進めるのが難しかった
ソリューション
- 戸建て住宅向け省エネ設備を対象としたJ-クレジット創出コンサルティングを実施
- 創出可能性の整理から、J-クレジット登録に向けた検討・実行プロセスを伴走支援
インパクト
- 戸建て事業でもJ-クレジット創出が可能だという確信を得て、サステナビリティ施策を実行フェーズへ移行
- 環境価値・経済価値を創出し、顧客サービスや社員還元に活用する基盤を確立
- 環境への取り組みを企業価値として発信できるようになり、新規事業・新領域展開への足がかりを得た
戸建て向け省エネ提案をワンストップで提供。全国展開の先で見えてきた「次の価値」

陽幸は、太陽光発電システム、蓄電池、HEMS・エコキュートといった住宅向けエネルギー設備を中心に、戸建て住宅のお客さまを主な対象として事業を展開しています。提案から見積もり、施工までをワンストップで提供できる体制を強みとしており、グループ内に施工会社を持つことで、現場に即した柔軟な対応を行っています。提案だけで終わらず、施工まで責任を持って進められることが、お客さまにとっての安心にもつながっていると感じています。
また、陽幸は戸建て住宅にとどまらず、自治会館や小学校などの公共施設への太陽光発電・蓄電池の設置にも取り組んでいます。売電を前提としたビジネスモデルから、脱炭素や防災、停電時の安心といった社会的価値を重視する方向へとシフトし、地域の避難所機能を支えるエネルギーインフラとして、地域と一体となった太陽光普及を進めてきました。
事業エリアは関西・関東・九州が中心で、さらに4月ごろから中部にも拠点を出す予定です。再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、戸建て住宅においても太陽光発電のニーズは着実に増えています。一方で、全国に広がるほど、そして世の中の空気が変わるほど、私たち自身も「省エネ設備を普及させること」だけでなく、その先にある社会的な価値についても考えるようになりました。
その一つが、サステナビリティの文脈です。J-クレジットという制度自体は、以前から存在を知っていました。ただ、戸建て住宅が中心の事業である当社にとっては、「ボリュームが足りないのではないか」「現実的には難しいのではないか」という印象が強く、正直なところ、自分たちが主体的に取り組むイメージは持てていませんでした。
しかし、金融機関からJ-クレジットに関する話をいただいたことをきっかけに、「一度、自社でも挑戦してみよう」と考えるようになりました。ブランディングの観点でも、環境への取り組みを通じてお客さまに新たな付加価値を提供できるのではないかと感じたことも、理由のひとつです。環境価値をつくることが、巡り巡ってお客さまにも返っていく。そういう循環をつくりたいと思いました。実際、現在はお客さまにも順次ご案内していますが、「それって何ですか?」という反応が多いのも事実です。だからこそ、まずは知っていただき、丁寧に説明していくところから始めています。
加えて、当社グループには建設部門もあります。建設業界では、ここ数年でCO2排出量の削減や環境対策への要望が増えてきている実感があります。以前は“そこまで求められなかったこと”が、当たり前のように求められるようになり、対策や開示の重要性が急速に高まっています。今後、それらの対策や開示がより強く求められることを想定すると、先んじて取り組むこと自体に意味があると考え、本格的にJ-クレジットの創出を検討し始めました。
しかし、自分たちでJ-クレジットを創出するとしても、何を準備すればいいのか、どの順番で進めればいいのかなど、手続きの全体像が見えませんでした。前提の知識がないと、一歩を踏み出すことも難しい状況でした。制度の情報を読んでも、「結局、自社の場合はどう当てはめればいいのか」が分からず、現場で動ける形に落とし込めない。ここが、最初の大きな壁でした。
どうやったら創出できるのか…。最初の一歩を踏み出すために「Carbon EX」に相談
J-クレジット創出に向けて動き出そうとしたとき、導入前の課題ははっきりしていました。結論から言えば、「何をどうやったらクレジットが創出できるのか、まったく分からない」という一点です。
「Carbon EX」を知ったのは、「J-クレジット」「創出」といったキーワードをもとに情報を探していたときでした。問い合わせをした際のレスポンスが非常に早く、内容も明快で、まずそこが強く印象に残りました。比較検討を前提にしていたとしても、最初の接点で「ここなら話が早い」「ここなら前に進めそうだ」と思えたことは大きかったです。結果として、他社と細かく比較するより前に、Carbon EXへお願いする判断につながりました。
面談の場でも、こちらの状況を理解したうえで、話を整理して説明してくれた点が印象に残っています。日々の業務で忙しい中でも、「次に何をすればいいのか」「この後どう進むのか」がすぐに分かるのは、とても助かりました。こちらが知識不足であることを前提にしながらも、置き去りにせず、現実的な手順に落とし込んでくれる。その“翻訳”があるからこそ、社内でも意思決定がしやすく、次のアクションにつなげられたと思います。
また、本来であれば打ち合わせを何度も重ねなければ進まないような内容だと思いますが、必要以上に負担がかからないよう配慮してもらえました。完結的に話をしてもらえるので、全体の流れを把握しやすく、安心して依頼することができました。 正直、今でも分からないことはたくさんあります。それでも「この進め方で大丈夫だ」と思わせてくれるのが、Carbon EXのコンサルティングでした。プロとしての伴走があることで、戸建て中心の事業でも創出に取り組めるという確信が持てたことは、私たちにとって大きな前進です。単に手続きを進めるだけではなく、企業としての立ち位置や実態を踏まえて向き合ってくれていると感じています。
J-クレジット創出により生まれる環境価値を、お客さまと社員へ還元していく

J-クレジット創出で期待していることは、まず「今まで生まれなかった収入(価値)が生まれること」です。ここで重要なのは、それを単なる利益として終わらせないことだと考えています。創出によって生まれた価値を、次の打ち手に変え、会社としてのサービスや働く環境をより良くしていく。その循環をつくることに意味があると思っています。
例えば、お客さま向けには点検内容の充実など、新しいサービスを提供することです。太陽光発電は、使えば使うほどCO2排出量の削減にもつながります。環境価値を生み出した結果として、太陽光発電をより長期に運用できる状態を支えることができる。そうした循環ができるなら、ビジネスモデルとしても非常に健全だと考えています。設備の導入がゴールではなく、導入後の運用が長く続き、その結果として環境にも家計にもメリットが生まれる。そこに、私たちは価値があると感じています。
社員に対しても、ベースアップや福利厚生など、働きやすい環境を還元していきたいと考えています。人材採用の面でも、働く環境の充実は確実にプラスに働くはずです。まずは社員にとって一番分かりやすい形で還元し、安心して働き続けられる土台をつくることが大切だと思っています。会社は社員がいて初めて成り立ちます。ここは、事業の拡大を考えるほど、より強く実感する部分です。
また、今回の創出をきっかけに、系統用蓄電池など新たな領域への挑戦も視野に入れています。それがJ-クレジットにつながるかどうかは分かりませんが、CO2排出量の削減や環境への貢献度を、社内外にしっかり伝えていきたいと考えています。提案時にお客さまへお話しする際も、環境への貢献が見える形で語れることは、信頼や納得感につながるはずです。まだ“アピールが得意な会社”ではないかもしれませんが、せっかくの取り組みが社会に伝わらないのはもったいないので、必要な形で伝えていく姿勢は持っていたいと思います。
当社は10年目を迎え、グループ全体で約200名、同社単体でも100名規模へと成長しています。事業を運営する上で、やはり何より大切なのは、私たちを信じて入社してくれている社員です。社員が働き続けられる環境を作るために、J-クレジットの創出など、環境に配慮した新しい取り組みにもチャレンジしていきます。新しいことに挑戦しながらも、根本にあるのは「社員にとって何が一番ベストか」「お客さまにとって何が一番良いか」を考え続けることです。その積み重ねが、会社を長く続けていく力になると考えています。
企業プロフィール

株式会社陽幸
業種:太陽光発電事業
社員数:100名
所在地:奈良県生駒市
株式会社陽幸は、太陽光発電・蓄電池システムの販売から施工、メンテナンスまで、ワンストップで提供する太陽光発電の専門会社です。関西・関東・九州に営業所を展開。国内外主要メーカーの製品の中から、確かな知識とシミュレーションに基づき、設置環境に最適なシステムをご提案いたします。『太陽光で、しあわせの輪を広げたい』という企業理念のもと、一般住宅から学校・公共施設への導入まで、再生可能エネルギーの普及を通じて、地域の活性化や防災への貢献に広く取り組んでいます。
※掲載内容は取材当時のものです。